どうも。
最近福岡の高校で、生徒が教師を暴行している動画がTwitterにて拡散され、そして生徒は逮捕。なんてことが話題になっていますね。
Twitterや2chを見る限り、暴行した生徒や、周りで笑っている生徒がものすごく叩かれていました。
まあこれに関しては僕も腹が立ちましたし、逮捕されたことに関してはざまぁみろとしか思えません。他のクラスメイトも、ネットで自分らが叩かれている事に関してかなり傷ついているでしょう。自業自得ですね。
しかし、Twitterや2chの住人というのは、どうにも「悪人には何をやってもいい」という考えが定着しているようです。
個人情報の流出と拡散 これは犯罪じゃないのか?
確かにあのクラスメイトは叩かれるべきだと思います。教師を暴行し、それを見て笑っているクラスメイト達。この光景はどう考えても異常です。
だからと言って、彼らの個人情報を流出させるのはやっていいことなんでしょうか。
今、教師を暴行した男子生徒は、学校・本名・住所・電話番号などを特定され、Twitterや2chで拡散されています。
彼は確かに悪い事をしましたが、「人権」が消えたわけではありません。だから彼の個人情報を特定・拡散することは紛れもない犯罪行為ですし、もちろん中傷や暴力行為も犯罪です。
しかし、ネットではむしろ「犯罪をすることが正しい」みたいな風潮になっています。
罰を与えるのは学校や警察である
「こいつは悪い事をした。だから個人情報を晒したって問題ない!」と思っている人は、この男子生徒と同類、犯罪者です。むしろ自分は実名を明かしていないために余計に悪質でたちが悪い。
そもそも、罪を犯した人間を裁く警察や学校側であって、顔も見えないネットにいる人ではないです。
動画がネット上に上がり、それを見た誰かが警察に通報したらしいですが、その後一般人が特定しなくても、警察側は間違いなく特定していたはずです。
動画を公開した本人に聞くという手もありますし、そもそも一般人に特定できたのに、警察に特定できないわけがありません。
また、仮に今回の教師を暴行した動画がネットにアップされなかったとしても、間違いなくこの問題は学校側で問題になります。
少なくても、今回の件で博多高校はしっかり対応しているため、暴行された教師が上に報告していたら、学校が男子生徒に、停学なり、退学なりの対処をしたことは間違いないでしょう。
それで男子生徒やクラスメイトが反省しなかったとして、その後の人生で困るのは本人たちです。
僕らが制裁を加える必要は全くありません。
クラスの「空気」
日本は「空気社会」です。誰かが叩かれていれば、自分も一緒になって叩く。
叩かれてる人の個人情報をネットで拡散している人がいれば、自分も一緒になって拡散する。それが「正しい」と思い込んで。
この博多高校のクラスも一緒です。
男子生徒が教師の事を暴行しているのを見て、誰か一人が笑っていれば、自分も一緒になって笑う。「それが正しい事」だと思いこんでるんです。
それが間違いであることは頭では理解しているはずです。しかし「それが楽しむ方法」だが笑うんです。「空気が壊れる」のを恐れ、自分も一緒になって笑うんです。
ネットの人たちはあのクラスを叩いていますが、叩いてる奴らも、もしあのクラスにいたら一緒になって笑ってると思います。見て見ぬふりをしている人もいるでしょうが、本気で止めるような人はそうそういないでしょう。
いじめだって同じですよね。誰しも一度くらいはいじめに遭遇したことはあると思いますが、一緒になっていじめたり、横で笑ってる人はいても、それを本気で止めたり、いじめを解決しようと努力してる人はいなかったと思います。
そうするのがいけない空気だから。そうすることで自分が仲間外れにされるかもしれない。のけものにされるかもしれない。
あのクラスは、学校生活を楽しく生きていくためには爆笑する事が必要だったのです。
そういった空気を自らぶち壊せる勇気がある人なんて1割もいないでしょう。
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このラノベは、「空気」というのがキーワードになっていて、例えば「頑張らない事が正しい」という「空気」やだったり。「周りがやってるから自分ももそうしなきゃいけない」。「周りがやらないから自分もやっちゃいけない」といった「空気」。
このラノベを読めば、ものの見方が変わると思います。かくいう僕も、この本を読むまでは、一緒になってネットで叩いている側の人間だったかもしれません。
本当に世の中の事やいじめに対する考え方が変わったり、そして学校や社会で生きていく上で役に立つと思います。
ぜひ一度、手に取ってみてもいいんじゃないでしょうか!?